I18N シェル
CakePHP の国際化機能は、 po files を翻訳のソースとして使います。これにより poedit のようなツールや その他の一般的な翻訳ツールによる統合が容易になります。
i18n シェルは、素早く容易に po テンプレートファイルを生成します。 アプリケーション中の文字列を翻訳できるように、これらのテンプレートファイルが翻訳者に提供されます。 一度翻訳が済むと、 翻訳の更新に役立つよう pot ファイルは既存の翻訳とマージされます。
POT ファイルの生成
extract
コマンドを使って、既存のアプリケーションのために POT ファイルを 生成することができます。このコマンドは、 __()
形式の関数を呼び、メッセージ文字列を 抽出するためにアプリケーション全体をスキャンします。アプリケーション中のユニークな文字列は それぞれ一つの POT ファイルの中に混合されます。 :
./Console/cake i18n extract
上記は、抽出シェルを実行します。 __()
メソッド中の文字列を抽出することのくわえて、 モデルのバリデーションメッセージも抽出できます。このコマンドの結果は、 app/Locale/default.pot
ファイルになります。pot ファイルは、 po ファイルを 作成するためのテンプレートとして使用します。もし、手動で pot ファイルから po ファイルを 作成するなら、 Plural-Forms
ヘッダー行を正しく設定してください。
プラグイン用 POT ファイルの生成
特定のプラグインで使用される POT ファイルを生成することができます。 :
./Console/cake i18n extract --plugin <Plugin>
これは、プラグイン中で使用されたで必要な POT ファイルを生成します。
モデルバリデーションメッセージ
モデル中から抽出されたバリデーションメッセージが使用するドメインを設定できます。 もし、モデルがすでに $validationDomain
プロパティを持っているなら、 与えられたバリデーションドメインは無視されます。 :
./Console/cake i18n extract --validation-domain validation_errors
また、バリデーションメッセージの抽出を止められます。 :
./Console/cake i18n extract --ignore-model-validation
フォルダーの除外
除外したいフォルダをカンマ区切りで指定します。指定された値に含まれるパスは無視されます。 :
./Console/cake i18n extract --exclude Test,Vendor
既存の POT ファイル上書きの警告をスキップする
Added in version 2.2
--overwrite
を追加することで、 POT ファイルが存在しても警告されず、 デフォルトで上書きされます。 :
./Console/cake i18n extract --overwrite
CakePHP コアライブラリからのメッセージ抽出
Added in version 2.2
デフォルトで、抽出シェルスクリプトは CakePHP コアライブラリ中で使われているメッセージを 抽出するかどうか訊ねます。 --extract-core
に yes
か no
を設定することで、 デフォルトの動作を指定できます。
./Console/cake i18n extract --extract-core yes
または
./Console/cake i18n extract --extract-core no
TranslateBehavior で使用されるテーブルを作る
i18n シェルは、 TranslateBehavior
で使用されるデフォルトのテーブルを 初期化することができます。 :
./Console/cake i18n initdb
これで翻訳ビヘイビアで使用される i18n
デーブルが作成されます。