2.10 移行ガイド
CakePHP 2.10 は、2.9 の API の完全上位互換です。 このページでは、2.10 の変更と改善についてのアウトラインを紹介します。
コア
CONFIG
定数が追加されました。この定数のデフォルトはapp/Config
で、 3.x との前方互換性を向上させることを目的としています。
モデル
smallinteger
とtinyinteger
が新しい内部データ型に追加されました。 既存のSMALLINT
とTINYINT
カラムは新しい内部データ型として反映されます。TINYINT(1)
カラムは、引き続き MySQL でブール型カラムとして扱われます。Model::find()
は、新たにhaving
とlock
オプションをサポートします。 それはHAVING
とFOR UPDATE
のロック句を追加することができます。TranslateBehavior
は、新たに LEFT JOIN での翻訳の読み込みをサポートします。 この機能を使用するためにはjoinType
オプションを使用してください。
コンポーネント
SecurityComponent
は、デバッグモードでフォーム改ざんや CSRF 保護が失敗した場合、 より詳細なエラーメッセージを出すようになりました。この機能は 3.x からのバックポートです。SecurityComponent
は、リクエストデータのない post リクエストを破棄します。 この変更は、データベースのデフォルト値のみのレコードを作成する動作を防ぐのに役立ちます。FlashComponent
は、同じタイプのメッセージを積み重ねます。この機能は、 3.x からの バックポートです。この動作を無効にするためには、 FlashComponent の設定に'clear' => true
を追加してください。PaginatorComponent
は、queryScope
オプションを介して複数のページ制御を サポートします。データをページ制御するときに、このオプションを使用すると、 PaginatorComponent はルートクエリー文字列データの代わりに スコープ付きクエリーパラメーターからの読み取りを強制します。
ヘルパー
HtmlHelper::image()
は、base64
オプションをサポートします。 このオプションは、ローカルの画像ファイルを読み込み、base64 データ URI を作成します。HtmlHelper::addCrumb()
にprepend
オプションが追加されました。 これにより、パンくずリストを後に追加するのではなく、前に付けることができます。FormHelper
は、smallinteger
やtinyinteger
型の 'numeric' 入力を 作成します。
ルーティング
Router::reverseToArray()
が追加されました。